本年4月の市長選挙におきまして、多くの市民の皆様のご信任を賜り、引き続き、庄原市政を担わせていただくこととなりました。３期目の4年間も全力で職務に邁進する所存でございます。
まず、はじめに、新型コロナウイルス感染症は、広島県でも、5月16日から「緊急事態宣言」の対象地域に指定されるなど、皆様の生命・健康、そして地域医療・福祉サービス体制、地域経済へも深刻な影響を及ぼしています。
本市におきましても、クラスターが発生するなど、5月5日からの短期間で急速な感染拡大が発生し、非常事態にあると大きな危機感を感じております。
感染拡大を防ぐためには、一人ひとりが強い危機感を持って、感染拡大防止対策をとっていただく必要がありますので、市民の皆様と危機感を共有し、感染拡大防止対策の周知・徹底を図る所存でございます。
また、市といたしましては、今後の感染拡大の状況を注視しつつ、市民の皆様の暮らしと医療・福祉体制、地域経済活動を守り抜くため、全力を傾注してまいります。
さて、平成25年4月の就任以降、今日までの8年間、皆様との対話を心がけ、「オール庄原」による「次代につながる庄原市」を実現するため、「地域産業」、「暮らしの安心」、「にぎわいと活力」を柱とする「庄原いちばん」を掲げ、「やっぱり庄原がいちばんええよのぉ」と思える「まちづくり」を進めてまいりました。
この結果、市民の皆様の悲願でありました、市内での産科医療の再開が13年ぶりに実現し、あわせて、小児科診療所、病児病後児保育施設、ひだまり広場の施設を「こども未来広場」として一体的に整備することで、安心して子どもを産み・育てる環境の充実を図ることができました。
また、若い方々をはじめ、企業関係者から強い要望のありました「超高速情報通信網」を市内全域に整備し、災害時の緊急情報等の一斉告知が可能となったほか、超高速な光インターネットの実現により、サテライトオフィスの開設など、新たな企業の進出にもつながっています。
さらに、「比婆牛」の復活を果たし、国の地理的表示保護制度、いわゆる「GI」に県内で初めて、また、和牛肉では中四国地方で初めて登録され、比婆牛ブランドの価値と信頼を高めるとともに「庄原産米のブランドづくり」など、基幹産業の振興にも力を注いできたところです。

今年度は、市役所内に組織を横断的に統括する専門チームを設置し、民間の関係団体等とも連携しながら、本市の最重要課題である人口減少対策を推進していく体制を整備するとともに、「比婆牛」や「こだわり米」をはじめとする多種多様な農畜産物の付加価値の向上、豊富な森林資源の活用をめざす「22世紀の森林(もり)づくりプラン」の進展を図りながら、農林業を「儲かる産業」に育てる施策を推し進めてまいります。

結びに、新型コロナウイルス感染症の終息は、いまだ見通せない状況にありますが、一日でも早く平穏な生活を取り戻すことができるよう、感染拡大の防止に全力を尽くすとともに、コロナ渦においても工夫を重ね、市民の皆様との対話や意見交換を大切にしながら、「やっぱり庄原がいちばんええよのぉ」と実感できる「まちづくり」に、誠心誠意取り組んでまいりますので、引き続き、格段のご支援とご協力をお願い申し上げます。
（公式Webより引用）

1 “絆”が実感できるまち（自治・協働・定住）
～持続的な発展のための基本施策～
① 自治・協働の推進
② 人権尊重社会の実現
③ 男女共同参画社会の実現
④ 定住の促進
⑤ 効果的・効率的な行財政運営

2 “にぎわい”が実感できるまち（産業・交流）
～持続的な発展のための基本施策～
① 農林水産業の振興
② 商工業の振興
③ 観光交流の推進
④ 多文化交流の促進

3 “快適な暮らし”が実感できるまち（環境・基盤・交通・情報）
～持続的な発展のための基本施策～
① 生活基盤の整備
② 生活環境の向上
③ 生活の安全確保
④ 環境衛生の充実

4“あんしん”が実感できるまち（保健・福祉・医療・介護）
～持続的な発展のための基本施策～
① 子育て支援
② 高齢者の自立支援
③ 障害者の自立支援
④ 地域福祉の向上
⑤ 健康づくりの推進
⑥ 医療の充実
⑦ 社会保障制度の適正運営

5“学びと誇り”が実感できるまち（教育・文化）
～持続的な発展のための基本施策～
① 学校教育の充実
② 生涯学習・社会教育の充実
③ 芸術・文化の推進
④ スポーツの推進
⑤ 家庭・地域の教育力の向上