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本町の農業・漁業の第一次産業を取り巻く環境は、価格の低迷、後継者不足などで依然として厳しい状況が続いている。更に、若年層を中心とする人口流出とそれに伴う過疎化、少子・高齢化の進行などの課題を抱えている。このような中、これまで基幹産業である農業・漁業の基盤整備や既存企業の育成、企業の誘致に努める中で雇用の場の創出や産業の振興施策等を積極的に推進してきた。

今後においても、この方針をもとに、IJU ターンの促進、後継者の育成確保等を含めた基幹産業の確立と安定のための施策を積極的に推進し、地域の自立と持続的発展を促進しなければならない。
また、温泉などの地域資源や、海洋型レクリエーション基地の元和台海浜公園「海のプール」などを活用した交流人口の増加を念頭に置いたまちづくり等の施策を通じて、所得の向上と特に若年層の就労の場の確保拡大等に一層努める必要がある。
更に、人間性にあふれる人づくり、健康生きがい追求はもとより、都市部との格差を感じさせない教育文化、福祉、医療、交通通信、下水道等の幅広い分野に亘っての環境整備を図らなければならない。

乙部町まちづくり計画（計画年次平成 24 年度～令和 3 年度）で、「豊かで安全・安心な町－乙部」を基本テーマとし、21 世紀を迎えた乙部町が進むべき方向とその将来像を提示するとともに、その実現を目指す主要施策の大綱を定め、行政と町民が一体となって新しい時代に対応したまちづくりを総合的かつ計画的に推進するため、６つの基本目標を掲げている。

①活力ある産業を育むまちづくり
②快適で誰もが住みよいまちづくり
③安全で安心して暮らせるまちづくり
④心豊かで健やかに生涯暮らせるまちづくり
⑤人を育て豊かな心を培うまちづくり
⑥町民と行政が連携・協働したまちづくり
以上の方針実現のため、次の基本施策を実施する。