香美町の最大の課題である「少子高齢化の加速」と「過疎化の進行」に対し、これまでから子育て支援、移住定住対策などさまざまな施策を講じてきましたが、依然として人口減少に歯止めをかけることができていません。

また、新型コロナウイルス感染症が社会システムや町民生活に多大な影響を与えたことから、町民の安全安心の確保を第一義として、迅速かつ柔軟にさまざまな対策を講じてきましたが、消費者の消費行動が変容した影響により町内の経済の先行きは不透明であり、また、新型コロナウイルス感染症対策専門家会議が取りまとめた「新しい生活様式」により変化した町民生活も落ち着きを取り戻すことができていません。

そのため、これまで継続展開してきたさまざまな施策や事業の評価と検証、住民アンケート等を通じた町民のまちづくりに対する要望を踏まえ、令和2年12月に策定した今後5年間の香美町のまちづくりの道しるべとなる「第2次香美町総合計画後期基本計画」に基づきながら、より実効性のある施策を展開するとともに、新型コロナウイルス感染症とその影響に正面から向き合い、各種施策を展開する必要があります。

以上のことから、令和3年度はまちの将来像である「こどもたちに夢と未来をつなぐまち」をまちづくりの目標とし、併せて新型コロナウイルス感染症対策に取り組むこととし、令和3年度予算を「コロナに打ち勝つ積極型予算 ～しなやかで強靭な香美町創生へ～ 」と位置づけ、新型コロナウイルスワクチン接種対策をはじめ、町民生活や事業者への支援、町内経済対策、新型コロナウイルス収束後を見据えたまちの基盤づくりを進めます。
（公式Webより引用）

１ ふるさとを担う子どもを育むまち
本町には、次代を担い、地域の宝である子どもたちがいます。また、先人が育てた歴史、文化、芸術があります。少子化が進行するなか若年層の減少が危
惧されます。子育て環境を整え、ふるさと教育を進め、他に誇ることができる独自の教育と文化の香るまちをつくります。
２ 若者がいきいきと働くまち
本町には、厳しい自然環境と向き合い先人が育んだ産業、雄大な自然景観を生かした産業、地の利を生かした産業など、この地に根付いた産業があります。若者の町外への流出が続くなか、観光振興を起点とした農林水産業や観光
商工業との連携強化により、若者が定住できるまちをつくります。
３ みんなが安心して暮らせる健康長寿のまち
本町には、豊かな自然環境がもたらす気候風土のなか、人々が手を取り合い、助け合ってきた暮らしがあります。高齢化が進行するなか、お互いを敬う
気持ちを大切にし、互いに支え合うことで、誰もがいきいきと安心して暮らすことができるまちをつくります。
４ みんなで創る魅力あるまち
本町には、美しい山・川・海の豊かな自然がある一方、水害や土砂災害などの自然災害の歴史もあります。防災、防犯、治安維持など、自治レベルでの対応が重みを増すなか、誰もがいきいきと安心して暮らすことのできるまちをつくります。
５ 地域の豊かな資源を生かすまち
本町には、美しい山・川・海の豊かな資源、身近に四季を感じられる豊かな自然環境があります。身近な環境を守り育むことで、豊かで素晴らしい環境を
次代に引き継ぐだけでなく、自らも快適に生活ができるまちをつくります。