首長メッセージ
本年は、東京オリンピック開催と「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」世界自然遺産登録が期待されるなど、時代が大きく前進する年となります。共通の文化である闘牛の縁で、昨年2月にオリンピックのホストタウン協定を結んだボスニア・ヘルツェゴビナと、新たな交流を計画し、未来を担う子どもたちが貴重な体験ができるよう取り組んでまいります。世界自然遺産登録については、ユネスコのIUCNによる現地視察を終え、今年の夏頃に登録の可否が決定しますが、環境省及び県と連携し、ノネコ対策、外来種駆除対策、環境教育に力を入れ、登録に向けて努力していく所存です。
人口減少対策に関しては、「長寿世界一・子宝日本一」の称号を持つ伊仙町として、「結の心」での助け合い、集落単位での暮らしの活力を維持することを目指しています。そのため全ての住民が主役となり、自主自立の精神をより高め、各集落、小学校区単位の特色を更に発揮してもらうための方向付けを明確にし、変革する社会へ対応可能な地域の仕組みづくりを目指します。第2期「伊仙町まち・ひと・しごと総合戦略」では、それらを各施策に具現化し、来る5か年の中期計画をお示しします。
農業分野においては、農業生産額50億円の持続的な達成に向け、次期農業振興計画を策定いたします。さとうきび生産農家支援として、「ビレットプランター植付」「植付時トラクター作業」「菜苗班活動」に対する助成を行います。また、管理作業を円滑に行うため、令和2年6月を目途に、さとうきび農作業受委託システム」を立ち上げます。堆肥や緑肥を用いた土づくりの強化、夏植え・春植え新植に対する助成事業を継続してまいります。イノシシ対策では、捕獲用大型囲いワナの導入や電気柵などの対策資材助成を実施いたします。
令和3年度までに完了予定の畑地かんがい事業の更なる推進を図り、農家の反収アップを目指し、徳之島ダムの水を利用した営農の推進及び散水設備の整備を進めてまいります。畜産農家支援として、補助金を交付し、繁殖雌牛頭数の確保に取り組み、スマート農業を推進します。園芸農家支援については、共同利用の研修用ハウスを整備し、園芸品目の振興を図ります。
公営住宅においては、住宅に困窮する低所得者層向けの公営住宅について、長寿命化計画に沿って整備を行ってまいります。
子育て分野においては、子育て世代包括支援センターの設立に向けて、本町の実情に即した体制づくりと、切れ目のない子育て支援策を推進します。
保健福祉・医療・介護分野においては、特定健康受診率60%維持を目標に、町民の健康増進を図るためサービスの拡充と保険者機能の強化を図ります。若年層の健康増進強化と、筋力アップや認知症予防等の介護予防、野菜づくりなどの生産活動による「農福連携」で元気高齢者を増やし、全世代が身近な場所で、健康増進を気軽に取り組める、健康長寿のまちづくりをします。障がいのある人もない人も共に生きる地域(シマ)づくりを目指し、地域共生社会の実現に向けて取り組んでまいります。
以上の政策を着実に実行することで、年齢、性別、障がいのあるなしに関わらず、町民を主役とした「生涯活躍のまちづくり」実現を目指します。結びになりますが、今年も皆様にとりまして、希望に満ちた輝かしい年でありますとともに、穏やかで健やかな一年になりますよう心からお祈り申し上げ、新年のご挨拶といたします。
(公式Webより引用)