昨年3月に【第2期まち・ひと・しごと創生総合戦略 「未来発創」】を策定しました。この総合戦略は、行政をはじめ町民、地域、団体、企業など町全体で共有し、人口減少という最大の課題に取り組む性格のものであることから、最上位計画である美郷町総合計画の取り組みを更に進め、人口減少を踏まえた地域の活性化に向けた施策の具体化を進めるものです。
政策のテーマは、～22世紀のふるさとを目指して～ 子どもの幸せづくり戦略です。政策は、「子育て支援」「地域づくり」「仕事づくり」「移住・定住支援」です。美郷町は24地区の行政区で構成されています。昨年から令和4年度にかけて、各地域において地域の課題と対策を考えて頂き美郷町地区別定住戦略を策定し実践することが本町の将来のためであり、持続可能な町づくりに資すると確信しています。コロナ禍で社会が今とは違った動きが始まるのも確かなことです。このことを好機と捉え次の世代にとってスリムで無駄のない美郷町の構築が必要です。そのためには町民の皆様の今に倍してのご指導、ご協力を賜れば幸いです。



さて、私は「人材育成」を重視して参りました。子どもの幸せづくり戦略を進めるうえで、教育環境の整備と充実も重要な課題になります。本年4月には、西郷地区に義務教育学校を開校させます。これにより、町内全ての学校が施設一体型の幼小中一貫教育学校となります。小中学校に公立幼稚園が併設されているということは、子どもの学校教育の開始時期を早め、その後の教育効果を高めることにつながると期待できます。さらに、「地域学校共同活動」と「コミュニティースクール活動」を推し進めることで、「子育て支援」「地域づくり」「仕事づくり」「移住・定住支援」により良い影響を及ぼし、本町の活性化につながるもの考えます。



また、昨年から給食費を無償にし、保護者の負担軽減とともに、子どもを「地域で育てる」姿勢を明確にしました。併せて今年は、子育て世代が交流できる「子ども支援センター」を設置する計画です。



人口の半分を占める高齢者福祉は、一人ひとりが安心して暮らせる環境づくりが重要であります。その為にも高齢者の知恵や経験を生かした経済活動や六次産業化の推進を基盤に、町全体の交通体系や情報網の充実を図り、福祉・介護・医療の連携による生活まるごとの支援体制を充実させなくてはなりません。そして「誰一人取り残さない」あたたかい地域づくりを進めて参ります。



美郷町は、私たち町民にとりましても、また地域を離れている方々にとりましても、ここがふるさとです。私は、物があふれる時代には、必ず『心の居場所』を求める時代が到来する。と同時に、過疎の半世紀を頑張りぬいた地域がやがて新しい夜明けを迎える時代が必ず到来すると信じています。と昨年申し上げました。今がその時だと感じます。



今後とも、心の絆をしっかりと結び、田舎の原風景を守りながら、お互いが支えあう地域づくりを目指して精進していく所存であります。


（公式Webより引用）

○ 豊かな郷づくり
豊かな郷づくり
豊かな郷づくりのために、本町の基幹産業である農林業を軸にした地域産業を振興し、所得水準の向上を図り、将来にわたって生活の安定を確立することを基本と
する。
○ 住みよい郷づくり
住みよい郷づくりのために、豊かな自然とふれあい、安全で快適な生活ができる環境を整えることを基本とする。
○ 心豊かな人間性を育む郷づくり
心豊かな人間性を育む郷づくりのために、次代を担う子どもたちが規範意識や社会性、他人を思いやる心などを身につけ、豊かな人間性を育むよう発育段階などに応じた様々な奉仕活動・体験活動の機会を充実させることを基本とする。