町長に就任したからといって今までできなかったことがいきなりできるとは思っていません。
条件がそろっていない、時代の流れにあっていないなど、難しいこともあると思います。情勢を見極めつつ、取り組んでいきたいと考えています。
智頭町の特色である住民参加、住民自治の根本的姿勢は崩しません。行政が一方的にまちづくりを進めるのではなく、地域の人による、地域のためのまちづくりを進めていきます。
そのために大切なのは、いつまでも元気で幸せな生活を送るための地域づくりと移住、定住政策だと考えています。

智頭町の平均寿命と健康寿命には10歳くらいの差があります。この差を埋めるために、健康体操、ミニデイといった施策を拡充し、どの年代も活力を持つ町を目指します。
また、智頭町の人口は、年間約100人減少しているのが現状です。外から人を呼び込みながら、進学、就職する子どもたちが町に留まってくれる、あるいは戻ってこられるように、移住施策と定住施策にバランス良く取り組み、若者に対して魅力ある町をつくる必要があると思います。
（公式Webより引用）

ア 農林業を軸とした交流観光
少子高齢化に伴う後継者不足、農地や山の荒廃などの課題を解決するため、森林セラピー○R や森のようちえんなど、森林をフィールドとした新たな付加価値を「森林サービス産業」として創出し、起業、雇用の増、移住希望者の増、関係人口の増へと繋げていく。
智頭町第 7 次総合計画における「森の恵みを活かしたまちづくり」の理念のもと、町面積の 9 割以上を占める森林を重要な資源として捉え、様々な角度から森林をフィールドとした事業を展開していく。
イ 住民自治の「日本１／０村おこし運動」と住民参画の「百人委員会」
住民自らが地域の誇りや生きがいをつくり、「住民自治」「地域経営」「交流情報」など、共生とビジネスを内包した柱によって成り立ち、地域の自立を促す「日本１／０村おこし運動」と、住民自らがまちづくり事業を提案し、予算を確保し実践する「百人委員会」は、本町が全国に誇る中山間地域におけるモデル事業である。これらの事業によって町内地区毎の個性が尊重され、新規創業など新たなチャレンジの実現を可能にする。これらの取り組みは防災、福祉、交通などジャンルを問わず、また行政、民間、教育機関など各団体の横断的な活動が可能であり、「住み続けられるまちづくり」実現にとって極めて有効な手段である。
ウ 歴史文化を活かしたまちづくり
重要文化財「石谷家住宅」や重要文化的景観「智頭の林業景観」など、本町は有形無形様々な文化財を有しており、その文化的価値から観光対象としての高い潜在力を持っている。一方で地域住民とのふれあいを創出する「民泊事業」が町内に展開されており、これらの優位性を活かした着地型の観光商品や、ツアーの開発を進め、町内観光素材の磨き上げと外部への効果的なＰＲをとおした「智頭ファン」の獲得を目指す。
エ 移住・定住の促進
本町の自立の裏付けとして、地域経済力、地域社会維持力が重要となるが、その基礎となる人口規模の維持、拡大が重要な要素でる。本町在住の若年層に対する地域への愛着を深める施策、安心して子を産み、育て、学び、暮らすことのできる環境づくり、様々なアイデアが起業・創業へ繋がり、チャレンジできる制度を横展開し、あらゆる事業が移住・定住へつながる仕組みを構築する。
オ SDGｓ未来都市としての役割
令和元年８月に策定した SDGs 未来都市計画に基づき、２０３０年のあるべき姿の実現に向けたゴールを目指す。また、第７次総合計画で設定している全ての事業を１７ゴールと結びつけ、「一人ひとりの人生に寄り添えるまち」づくりが「誰一人取り残さない」SDGｓにどう貢献しているかを見える化する。