首長メッセージ
小国町は、山形県の西南端、新潟県境に位置しており、両県庁所在地である山形市と新潟市までそれぞれ約80キロメートルの地点にあります。総面積は737.56平方キロメートル、東京23区がすっぽり入っても余るほどの広さで、県土の7.9パーセントを占めています。住民の生活の舞台となる平地は約4パーセントで、町域の90パーセント以上は森林で覆われており、しかも、その70パーセント以上はブナを中心とする天然広葉樹林であります。周囲は1,000~2,000メートル級の連山から成る磐梯朝日国立公園に属する飯豊・朝日連峰に囲まれ、独立した文字どおり「小国」を形づくっています。
本町は、これまでの長い歴史の中で、さまざまな災害や困難に遭遇したことがありましたが、それを乗り越えながら、現在の町の姿を築いてきたのは、小国の地域特性である豊かな水資源がもたらす「天の利」、無限の可能性を秘めた「地の利」、そして、これらの特性によって育まれてきた先見性と忍耐力、創意性と文化性に富んだ町民の「人の利」の融合によるものであります。
また、町を象徴する2つの素材である「ブナ」と「雪」から共通してイメージできる「白」を基に、町全体を「“白い森”」と表現しています。そして、小国の優れた地域環境と資源を評価し大切にしながら、計画的に保全・培養して、町全体を自然と人間の共存の在り方を体験的、保養的に学習できる多彩な生活空間として形成する「白い森構想」を推進しています。
さらに、本町には、豊富な水資源に着目した会社が、水力発電所を建設し、昭和13年にその電力を使ってフェロシリコンなどの合金鉄の製造を開始しました。それ以来小国町は、農山村には珍しい第二次産業を中心とする産業構造を形成しています。そして、現在では、世界に誇る数々の製品を製造するなど世界レベルのハイテク産業の町と言っても過言ではありません。
私は、こうした町の魅力や資源、さらには暮らしやすさなど、たくさんの希望をまるごとブランド化する、「小国町まるごとブランド構想」を推進してまいります。そして、5年後、10年後に町民の皆様が輝いている町を目指し、町民参加による「元気でわくわくする小国町」を実現するため、町民の皆様とともにまちづくりを進めてまいります。
県内外をはじめ世界中の多くの方々にぜひ当町にお越しいただき、雄大な自然と素晴らしい文化に直接触れていただければ幸いです。
(公式Webより引用)