過疎への取り組み
ア、地域間格差の是正と、安全・安心な生活の確保
本町ではこれまでの過疎対策により、道路や上下水道 、情報通信などの社会基盤の整備が進められ一定の成果をあげてきたが、人口減・少子高齢化を
軽減するには至っていない。今後は、日常生活における不安を解消するとともに若年世代が住み続けられる町を目指し諸施策に取り組むことが重要である。 ハード面では、住民の利便性・安全性の向上、U・Iターン者や交流人口の増加を目指し、近隣都市を結ぶ基幹道路網の整備や、定住対策などを進めていく。また、生活交通や地域医療の維持・確保、買い物不安の解消、子育てなど、生活に必要な基礎的サービスの充実、農山村ならではのきめ細かくあたたかい教育環境の充実など、ソフト対策も整備し、ソフト・ハード両面から地域格差の是正を進め、安全で安心できる暮らしを確保していく。
イ、地域資源を活かした産業開発・事業創出
本町は、豊かな自然や農産物などの多様な地域資源 に恵まれてはいるが、十分に生かしているとはいえない。また、 池田ファンの確保に向け た観光・交流産業の振興が必要となる。農村の持つ魅力や価値を広く発信し活かしながら、商品開発や販路開拓を強く進めていく とともに、地域資源を利用した産業の6次化を支援することで、地域内経済の循環の促進と就労機会を確保する。
ウ、地域のつながりを活かした施策の推進
少子高齢化は住み慣れた地域での暮らしに不安を抱かせるが、住民同士のつながりや、地域が有する温もりのある人間関係は存在している。このことが都市住民を惹きつける魅力であり、都市住民との 交流を深めることが新たな活力を生むことになる。都市との交流やU・Iターンなどを進め、地域の活性化に取り組んでいくとともに、地域社会のコミュニティの力を守るためのまちづくりを支援していく。また、子どもや高齢者を地域で見守る体制づくりや、集落ぐるみの鳥獣害対策、地域で支える農林水産業の推進など、本町の特徴である地域のつながりや支えあいの心を活かした施策を推進していく。